7 十字架の道行
■主イエス・キリストを偲ぶ祈りの道
アンデレ教会のすぐ横に「十字架の道」があります。それぞれ違った形をした14のキリスト像が置かれています。このひとつひとつを「停留(ステーション)」と呼び、第1停留から第14停留までの間を「十字架の道」といいます。そして、最初の停留から最後まで、各停留で祈りを捧げながら歩むことを「十字架の道行」と呼びます。「十字架の道」は森の散歩道にもなっています。14のステーションを是非巡ってみてください。
「十字架の道」の14のキリストの像は、清泉寮の創立者ポール・ラッシュ博士の熱心な後援者の一人で、アメリカ人のヒューイットという婦人によって寄贈されたものです。ヒューイットさんがどこかの国を旅した時、清里によく似た光景のなかに「十字架の道」を見かけ、そこでの道行の祈りに感動して、帰国後、特別注文で製作し送ってくださいました。それをその頃清里に滞在していた、やはりポール博士の後援者ブライアン・ケインという人が取り付けて下さいました。1971(昭和46)年のことです。
第1停留 「主イエス、死刑の宣告を受けられる」
祭司長たちは律法学者たちと協議の上、主イエスを総督ピラトに渡しました。ピラトは主イエスを十字架につけることにしました。
第2停留 「主イエス、十字架を背負われる」
主イエスはいばらの冠をかぶせられ、血を流しながら自分の十字架を背負い、されこうべ(ゴルゴタ)の場所に連れて行かれます。
第3停留 「主イエス、初めて倒れられる」
主イエスは重い十字架を背負い、ゴルゴタに向かいますが、ついに力尽きて倒れます。
第4停留 「主イエス、母マリヤに会う」
主イエスは途中で母マリアに会います。マリアは主イエスの苦しみを見て、心を痛めます。
第5停留 「クレネ人のシモン、主の十字架を背負う」
主イエスには十字架を背負う力がありませんでした。兵卒たちはシモンというクレネ人を捕まえ、十字架を担がせました。
第6停留 「ベロニカ、布を差し出す」
ベロニカという婦人が、布を差し出すと主イエスは顔を拭われました。
第7停留 「主イエス、再び倒れる」
主イエスはひどく疲れ、十字架の重みで再び倒れました。
第8停留 「エルサレムの婦人たちの悲しみ」
大勢の群集と悲しみ嘆く女たちの群れが、主イエスに従って行きました。主が女たちの方を振り向いて、戒めの言葉をかけ、エルサレムの滅亡を予言しました。
第9停留 「主イエス、三たび倒れられる」
主イエスは疲れ果て、三たび倒れます。しかし、最後の力を振り絞って立ち上がり、ゴルゴタに向かいます。
第10停留 「主イエス、み衣をはがされる」
刑場であるゴルゴタに着くと、兵卒たちは主イエスの衣服をはぎ取り、人々の前でさらし者にしました。
第11停留 「主イエス、釘づけられる」
兵卒たちは主イエスを十字架に釘づけにしました。
第12停留 「主イエス、息絶えたもう」
役人、兵卒たちが主イエスをののしり、あざ笑いました。主イエスは天の父なる神に、彼らを赦してくださるように祈り、息を引き取られました。
第13停留 「主イエス、十字架から降ろされる」
兵卒のひとりが、槍で主イエスのわき腹を突き刺し、主イエスの死を確かめました。アリマタヤのヨセフが総督ピラトに願い出て、亡骸を十字架から降ろしました。
第14停留 「葬られる」
弟子たちは慣習に従って、主イエスの亡骸を香料を入れた亜麻布で巻き、岩に掘った新しい墓に納めました。