清泉寮 やまねミュージアム 【森の妖精ヤマネについて】
■ニホンヤマネとは
ニホンヤマネは、体長約8cm・体重18gほどの大きさで、夜行性の哺乳類です。本州・四国・九州にのみ分布する一属一種の日本固有種で、国の天然記念物に指定されています。リスやネズミと似ていますが、別の種類になります。日本には数百万年前から棲んでいる生きた化石でもあります。森の木の上を生活圏にしていて、冬には、冬眠をします。2007年度に地元北杜市の「小動物」に選ばれました。
ヤマネの特徴
●ヤマネは甘いものが大好きで花や果実、蜜を食べます。トンボやガ、カマキリなどの昆虫も食べます。
●寒い地方では秋から春まで半年もの間、落ち葉や枯れた木の穴の中で眠ります。身体をまんまるくして眠るヤマネは、冬眠中は体温を0℃近くまで下げて動きません。
●ヤマネは小さくて軽いので、木の先の細い枝でも逆さまになり、スケートをするようにスルスルと走り回ります。
●背中に一本の黒い線があります。これは自分を枝と見せかけることで、天敵から身を守るためと考えられます。
●ふさふさのしっぽを持っています。5cmほどの長さのしっぽは、木の上で移動するときにバランスをとるのに役立ちます。